作者の簡単レビュー 【その33】
「声」は、数年前に母を亡くした時に、夢の中で母からの電話を受けて
目が覚めた経験をもとに書き下ろしたものです。今も年に一度帰省する
たび、その母が亡くなった病院の近くを通るので、複雑な気分です。
「バロンの夢」は、人の夢を食べてその人格に一時的になる奇妙な動
物を擬人的に描いた物語です。本当はもう少し色々な話が続くのですが、
今回は最初の二つのエピソードでとどめました。
「あおいとり」は、実際に西国分寺にあった幼稚園の話です。物語として
はもっと長く出来ますが、今回の掲載にあたっては、あえて最後の卒園式
にしぼった話にしました。
実際に私の息子がこの最後の卒園者でもあったので、父兄としてこの場
に同席していました。今では当時の記憶が定かではありませんので、内
容はほとんどフィクションですが、年少保育者の家庭に園から手紙が届い
たくだりは事実です。
記念にもらった果肉植物は、今も我が家で生き続けています。社会人に
なった息子が未だに思い出して言うぐらいなので、子供たちにとっては本
当に素晴らしい場所だったのでしょう。
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